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酒井 隆司 SAKAI takashi

長野県立伊那北高等学校
大学31回生(83.3卒)
83.4 ブラザー工業(株)入社
00 (有)アールツー・ドットコム・ジャパン設立 代表取締役
00 中小企業診断士登録
02 ITコーディネータ登録

中京大学オープンカレッジ新規創業,マーケティング講師
愛知県中小企業振興公社外部専門家登録
名古屋市中小企業振興センター経営診断員
中小企業基盤整備機構IT推進アドバイザー登録

研究論文

日本科学技術連盟 官能検査シンポジウム「書字機会における文字イメージの分析」
経済産業省ITSSP事業「エクセルを活用したバランススコアカード経営の実践マニュアル」

講演・セミナー

名古屋市工業技術振興協会:「バランススコアカード経営をエクセルで実践する」講演会
中京大学:「新規創業」、「エクセル活用セミナー」、「インターネット活用セミナー」
中部産業連盟:「財務分析セミナー」、「4DM紹介セミナー」
名古屋ソフトウェアセンター:「問題発見・課題解決」、「アイディア発想法」
愛知県経営者協会:「エクセルによる経営革新セミナー」
経済産業省ITSSP事業:「4DMによる経営革新セミナー」
愛知県中小企業振興後社:「見える化経営の理論と実践」
岐阜県産業経済振興センター:「エクセルによる経営革新セミナー」

関連する発明

特許第2139579号「簡易レタリングテープ作製機」
特許第2133451号「反転印字を行うテープ印字装置」
特許第2128329号「印字位置の変更可能な印字装置」
特許第2570334号「ダイヤル選時式テープ印字装置」
特許第1818963号「記録装置」

関連する考案

実用新案第2564210号「ラベル印字装置」
実用新案第2149304号「剥離紙付き印字テープ切断機構を備えた印字装置」
実用新案第2021118号「テープ印字装置用テープカセット」
実用新案第2097648号「テープ切断装置」 

ワードプロッター

・1986年5月に、インスタントレタリングをユーザーが自由に作成できる「ワードプロッター」という製品コンセプトを考案した
・同年11月に、「簡易レタリングテープ作製機」という名称で、インレタテープを作製するための技術的な構成要素をまとめて単独にて特許出願を行った。

特許請求の範囲 (特許2139579号)
A 文字や記号等を入力する入力部(→2) と、
B その入力部により入力された文字や記号等の文字データを記憶するメモリ部(→4)と
C 前記入力部により入力された文字や記号等を表示する表示部(→3) と
D その背面から押圧されることで印字された像を被転写物に転写するために、レタリングテープ面に離型促進剤が塗布され、長尺状に形成された樹脂フィルムからなるレタリングテープ(→5) と
E 着脱自在に装着され、前記レタリングテープ面に像を形成するためのインクリボン(→10) と
F 前記メモリ部に記憶された文字データに基づき、その文字データの示す文字や記号等の形状を反転させた鏡像を前記インクリボンを介してレタリングテープ面に印字する印字手段(→9) と
G 前記鏡像が印字されたレタリングテープを切断するカッタ(→18) とを備えたことを特徴とする
H 簡易レタリングテープ作成機

反転印字を行うテープ印字装置

・1987年11月に、「簡易レタリングテープ作製機」の発明を発展させて、貼付けラベルもできる「反転印字を行うテープ印字装置」を技術者と共同で発明して、特許出願を行った。 ・レタリングテープを作製する場合は左右に反転させてベーステープに印字し、貼付けラベルを作製する場合は、レタリングテープの印字面に両面粘着テープを貼り合せる構造となっている。 ・従って、印字した文字がベーステープにより保護されるので、耐久性がある。

特許請求の範囲 (特許2133451号)
A 透視性を有する第一のテープ(→70)に、インクリボン(→74)を介して、文字等を裏返しパターンの反転印字するサーマルヘッド(→72)を備えた印字機構と B 前記第一のテープ(→70)を送るテープ送り機構(→99,100)と C 前記インクリボンを巻き取るリボン巻取機構(→82,84)と D 前記印字機構、テープ送り機構およびリボン巻取機構を内部に収容するハウジング(→12)とを含み、かつ、 E 前記テープ送り機構が、前記第一のテープを送る際に、第一のテープの反転印字が行われた印字面に、前記第一のテープの背景となるテープ基材とそのテープ基材の両側に設けられた粘着財層とその粘着剤層の片側に予め粘着された剥離紙とから構成された第二のテープ(→102)を圧着するとともに、その第二のテープが圧着された第一のテープを前記ハウジング外へ排出する(→99,100)ことを特徴とする F 反転印字をおこなうテープ印字装置

・ブラザー工業は、1987年より 「反転印字を行うテープ印字装置」の開発を行い、1988年11月に製造・販売を開始した。
・国内はキングジムへのOEM供給を行い「テプラ」という商品名で発売され、海外はブラザーブランド「P-touch」の商品名で発売された。
・「P-touch」という商品名は酒井が考案し、1987年に商標登録した。
・ 「テプラ」と 「P-touch」は、世界中で大ヒット商品となり、その後競合品も参入して、電子ラベルライターという新しいマーケットを創りあげた。


1989年ステーショナリー・オブ・ザ・イヤー受賞

・ブラザー工業は、「ラベルライター」を発売してから2000年までの間で売上2000億円、営業利益500億円という収益を獲得し、 「ラベルライター」は会社の中核事業となった。
・1994年に、「ラベルライター」の基本発明となった「反転印字を行うテープ印字装置」は、社団法人発明協会より発明賞の表彰を受けた。
・私は、工業意匠学科の電々公社プロジェクトで、多変量解析によるユーザーセグメントを行いターゲットごとに商品開発を行う手法を学んだ。それを活用してワープロユーザーを分類し、このような製品アイディアを想到することができた。


 

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